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= 9、10月に温灸を!= 〜古典に学ぼう!〜
貝原益軒『養生訓』には、今の時期に温灸をすると体によいということが書かれています。
養生訓にはその名のとおり生を養うための訓戒が書かれており、食物、漢方、鍼灸が総合的に論じられています。江戸時代の書物ですが、現代でも参考になることが多く示されています。
旧暦の8、9月、すなわち現在の9月、10月は残暑が厳しいので汗腺が閉じず、体表の気が閉じない状態になります。そのため秋風が吹くと風邪(ふうじゃ)が体に侵入し、不調をきたします。
ですからできるだけ冷たい風にあたらないように、と書かれています。具体的にはクーラーや扇風機の風にあたりすぎない、特にお風呂に入った後に冷たい風にあたらない、夜の風はさけるようにします。
また、病気がある人は9月に温灸をして風邪(ふうじゃ)を防ぎ、体に陽を蓄えることで秋に痰や咳が起こらないようにしましょう。
■ 9月におすすめのツボは、天枢、水分、脾兪、腰眼、足三里です。
| 9月におすすめのツボ |
| 天枢 |
(てんすう) |
胃腸の働きを助ける |
| 水分 |
(すいぶん) |
胃から湿をとる |
| 脾兪 |
(ひゆ) |
脾胃の力を強める |
| 腰眼 |
(ようがん) |
腰眼は陽を補う |
| 足三里 |
(あしさんり) |
胃から湿をとる |
夏は冷たいものを飲みすぎて胃腸が冷えていますので、尿や便を出して湿を取る必要があります。胃腸の働きを活発にするのに温灸が適しているというわけです。夏に消化器系から湿を取れば免疫力が上がり、秋の咳や風邪を防ぐことができます。
(タンポポ新聞2003.10月号掲載)
クーラー病
夏バテとは高温多湿が原因で体が不調になることです。食欲不振、睡眠不足、脱水症状、体のだるさなどその症状はさまざまです。そして夏バテを引き起こす大きな要因はクーラーといわれています。
激しい温度変化が自律神経失調の原因です。タンポポは脳下垂体の血流を改善し、ホルモンのバランスをとります。
クーラーは今や私たちの生活になくてはならない必需品ですが、うだるような暑さと効きすぎた冷房の寒さをひんぱんに繰り返すことは体にとって大きな負担となっています。暑いときは毛穴が開き熱を放出しやすくしますが、クーラーの効いた部屋に入っても体はすぐに切り替えができず、その必要がないのに熱を放出することになります。状況の変化に気づいた自律神経はあわてて態勢を切り替えますが、一日に何度もこれを繰り返すことで自律神経に負担がかかり、体温の調整に関係する交感・副交感神経系のバランスが崩れ、自律神経失調症になることもあります。
松康泉は冷え、頭痛、肩こりに効きます。
その結果、頭痛、肩こり、元気がなくなる、のぼせ、足の冷え、腰痛、胃腸不良といった症状が現れます。これが一般にクーラー病と呼ばれているものです。冷えからくる頭痛、生理痛には松康泉(しょうこうせん)が効きます。また、自律神経失調症にはセロリ、葛(くず)、香菜(こうさい)がおすすめです。女性は冷え症の人が多いために、クーラー病は男性よりも女性に多く見られます。体温は内臓や筋肉の活動で作られますが、一般的に女性の方が男性より筋肉が約1割少ないため男性と同じように熱を作ることができません。つまり女性は一度冷えると、もとの体温に戻すのに男性よりも時間がかかるのです。特におなかが冷えないようにすることが大切です。
男性は夏でもスーツですが、女性は薄着で、オフィスや電車は男性に快適な温度に設定されています。冷房対策は女性がするものという考え方を捨てて、健康のために男性も夏は薄着をして空調の設定温度を上げるようにしましょう。
夏は皮膚がダメージを受けやすい季節ですので気をつけましょう。
夏の不快さを倍増させるのは湿度です。暑さで汗をかくと皮膚がベタつき、冬に比べて皮膚にごみがたまりやすくなるため、汗腺がつまり、痒くなったりあせもになります。また、汗とともに栄養も出るのでダニや菌(細菌や真菌)が増えやすくなり、にきびができやすくなったり皮膚が赤くなったり痒くなったりします。体をよく洗うことが大切です。また、夏の紫外線は強いので、シミができやすくなります。
体内をきれいにするために利尿効果のあるタンポポ茶がおすすめです。同じく利尿効果のある旬の食べ物としてスイカ、トマト、ニガウリ、緑豆(りょくず)があります。おなかの菌の予防には体を温めるニンニクがおすすめです。
胃腸を守るためにへそを温めます。
大腸菌やサルモネラ菌による胃腸炎にも注意が必要です。おなかが冷えると胃腸の働きが悪くなりますので温灸で胃を暖めるとよいですし、昔ながらの腹巻もよいです。
(タンポポ新聞2003.7月号掲載)
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